Webマーケティングにおけるインプレッション(imp)とは、Web広告や記事コンテンツ、SNSなどが表示された回数を示す指標です。
インプレッションは、英語で「印象」や「痕跡」のような意味があり、広告以外でも、FacebookやTwitterなどのSNSではユーザーのタイムラインに特定の投稿が表示された回数としてインプレッションが使われ、YouTubeでは動画のサムネイルが表示された回数をインプレッションとしてカウントしています。
効果測定に使われる指標として、インプレッション以外にもPVやリーチ、エンゲージメントといった指標があります。違いについて詳しく説明します。
ページビュー(PV)とは、Webページが閲覧された回数を表す指標です。
現在は1つのWebページに複数の広告が表示されることも多く、ページの閲覧数と広告の表示回数は同じ数値であるとは限りません。
例えば、1つのWebページに3つのWeb広告が掲載されている場合、1ページをすべて見たときの数値は、WebページのPVが1、広告のインプレッションは3となります。
リーチは広告の到達率をあらわす指標で、特定の広告に接触した人数をカウントするものです。
インプレッションとの違いは、その広告を「見た人」の数をカウントしている点です。
例えば、特定のWebページに自社広告が掲載されているとします。同じユーザーが1日3回そのWebページを閲覧して自社の広告を見た場合、広告のインプレッションは3ですが、同一ユーザーのためリーチは1とカウントします。
FacebookやTwitter、InstagramといったSNSに広告を出稿する場合に重要な指標がエンゲージメントです。SNSのエンゲージメントは、ユーザーが投稿に対して起こしたリアクションの総数を表します。
インプレッションは広告が表示されると1カウントになりますが、エンゲージメントはユーザーのアクションがなければ0のままです。また、一つの投稿に対して行われたアクションの割合を「エンゲージメント率」と呼びますが、エンゲージメント率の算出方法は各SNSによって異なります。
広告出稿に使う予算を増やせば、広告表示回数であるインプレッション数も増やせます。リスティング広告やディスプレイ広告では、当初設定した1日の広告予算を使いきると、それ以降は広告が表示されない仕組みの広告枠もあります。
広告運用データから、予算上限による表示停止が頻繁に起こっていることが明らかなら、広告表示の機会損失を避けるためには、予算の上限を引き上げるのが最も簡単な方法になります。
Googleのリスティング広告などオークション形式の広告では、各キーワードの入札単価によって広告表示順位が変動します。したがって、この入札単価を引き上げることでインプレッションの増加をはかれます。詳しい入札単価とキーワードの順位はGoogle AdWordsで確認できるので、各キーワードのクリック率を考慮しながら入札単価を調整しましょう。
キーワードの入札単価は、ライバルの多い人気キーワードほど高額になります。そのため、同じ金額を入札しても、人気キーワードでは表示順位が低く、競合の少ないキーワードでは表示順位が高くなります。
ただし、競合が少ないということはそれだけ検索ボリュームも少ないということです。ユーザー心理を分析して、コンバージョンに繋がりやすい狙い目のキーワードはどれか?という視点でキーワード選定をするのも一つの手です。
Web広告においてインプレッション数を増やすことは重要ですが、インプレッションのうちどれだけコンバージョンに結びついたかという効果測定を忘れず行いましょう。いくらインプレッション数が伸びても、結果が伴わなければその広告は改善すべきだということです。
広告の費用対効果を高めるためにも、アクセス解析や広告運用データなどを含めた全体的な分析を行い、ランディングページを含めた改善施策を定期的に検討するようにしましょう。
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