リスティング広告とは

リスティング広告とは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンにおいて、ユーザーが検索したキーワードに連動して掲載されるテキスト型の広告のことです。「検索連動型広告」とも呼ばれ、インターネット広告を代表する広告手法と言えます。検索結果に「広告」と書かれている部分がリスティング広告です。

リスティング広告はクリック課金制

リスティング広告の料金体系はクリック課金制です。広告がクリックされたタイミングにのみ費用が発生し、表示されただけでは料金はかかりません。

ここで発生するクリック単価は、競合の出稿状況や広告自体の品質などといった状況により、その都度変動します。ただし、広告主自身が「広告がクリックされたときに支払ってもよい最大の金額(「入札単価」と呼ばれる)」を設定します。これを超えた金額のクリック単価の請求はありません。

リスティング広告の掲載順位が決まる仕組み

リスティング広告は、検索結果の上部に3~4つの枠が用意されていますが、その掲載順位は「広告ランク」が高い順番に表示されます。広告ランクは、「入札単価×品質スコア」という計算式で求められます。

品質スコアは、キーワードや広告文、クリック率など様々な要素を加味して、Googleが1~10の数字で評価しています。つまり、「高い金額を払って、質の良い広告を出している」順番で上位表示されるという、非常に理にかなった仕組みになっています。

リスティング広告の6つのメリット

  1. 興味や悩みの強い人たちに広告を配信できる
  2. キーワードを指定して効率的に配信できる
  3. 即効性がある(効果を確認できるまでが早い)
  4. 開始・停止を自由に行える
  5. 比較的低予算から出稿できる
  6. PDCAサイクルが回しやすい(分析・改善がしやすい)

リスティング広告は「自分から情報を検索するほど悩みや興味を持っているユーザー」に広告を表示でき、かつどのキーワードで広告表示をするかも自由に設定することが可能です。自社の商品やサービスに興味を持ちそうなユーザーを検索サイトから自社サイトに誘導し、購買活動につなげることができます。

またリスティング広告は、配信したその日から検索結果に広告が上位表示されるため、即時に効果を確認できます。柔軟性も持ち合わせており、需要期には配信開始・閑散期には停止、低予算から配信するなど、その時々のニーズに合わせた配信も可能です。

さらに配信した広告の結果はアカウントの管理画面に表示されます。データを基に分析・改善を行いさらなる成果向上に向けて取り組めるのもリスティング広告のメリットです。

リスティング広告の5つのデメリット

  1. 分析・改善を継続する必要がある
  2. 予算が少なすぎると分析・改善が難しい
  3. キーワードによってはクリック単価が高い
  4. 避けられてしまう可能性がある
  5. 認知拡大には不向き

一方、リスティング広告で成果を出すためにはある程度の労力と予算が必要です。基本的には知識のある運用者を1人以上配置、あるいは代理店に依頼して、分析・改善を継続しなければなりません。予算も自由に設定できるとはいえ、人気のキーワードは競合が多く費用が高い傾向にあります。低すぎる予算では、そもそも広告が表示されません。あるいは予算内で獲得できるクリック数が少なすぎて、分析・改善すらできないことも十分考えられます。

また、広告を避けるユーザーも少なからず存在しています。同じ検索結果上で比較すると、一般的にリスティング広告の最上部よりも通常の検索結果(SEO)の最上部のほうがクリック率は高いです。

さらにリスティング広告は認知拡大での活用には不向きです。認知拡大ができるようなキーワードはクリック単価が高いため、多くのユーザーに認知してもらうにはコストがかかりすぎるためです。認知拡大を狙うのであれば、ディスプレイ広告や動画広告、またはSEOなどの手法を使うことをおすすめします。

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